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遼くんが“世界のエース”襲名に向けての一歩を踏み出した。プレジデンツ・カップ最終日は11日、米カリフォルニア州サンフランシスコ ハーディングパーク・ゴルフコース(7137ヤード、パー71)で行われ、世界選抜の石川遼(18=パナソニック)はシングルスでケニー・ペリー(49)と対戦し、2&1で競り勝った。世界選抜は敗れたものの、石川は4日間を通じてチーム最多タイとなる3勝を挙げ、世界のスーパースターたちの中で、その存在を大いにアピールした。4日間の合計ポイントでは米国選抜が19・5―14・5で世界選抜に圧勝。通算での対戦成績を6勝1分け1敗とした。
華やかな大会を締めくくるクロージング・セレモニーで、世界選抜のノーマン主将は、石川のことを「もうみんな覚えたと思うけど、これから何度もこのチームのメンバーとして活躍する選手だ」と紹介した。世界選抜のエース候補に“指名”された石川は、少し恐縮した面持ちで場内の拍手を浴びた。
大会最年少出場ながら、3勝2敗でエルスと並んでチーム最多の3勝を挙げた。主将推薦に恥じない戦績を残して「最初は僕でいいのか不安だったけど、メンバーやキャプテンみんなに支えられて最後まで戦うことができた」とチームメートに感謝した。
最終日のシングルスも厳しい戦いを制した。今大会3度目の対決となったペリーは世界ランク6位と格上の相手。序盤はショットを左に曲げ続けて守勢に回ったが、6番パー4の2打目で木の間を抜いたリカバリーショットからパーをセーブ。このプレーをきっかけにスイングにも思い切りの良さが戻り、その後は一歩も引かない戦いを展開した。迎えた17番でパーパットを外したペリーがギブアップして決着。すでに世界選抜の負けは決まっていたものの、貴重な白星を手にした。
敗れたペリーには「ウッズのような存在だと思うよ」と言わしめ、主将推薦で石川を選んだノーマンも「どんな状況でも落ち着いていて、チームの中でもうまくやっていた。オオカミの群れの中に放り出されたようなウッズとの戦いの後でも見事に立ち直ってきた」と賛辞を惜しまなかった。
その活躍は多くの関係者が注目していた。日本ゴルフツアー機構の山中博史専務理事は、オーストラリアツアーのスタッフから「日本の試合がない時期ならリョウをうちのツアーに呼んでもいいか?」と相談を受けた。大会チーフディレクターのマーク・ラッセル氏も「リョウはもっと米ツアーでプレーした方がいい」と進言。山中氏は「それは困るな」と笑って首をすくめた。アジアや欧州ツアーの関係者も興味津々だという。
米国のギャラリーも「リオ」「ヨー」「ロウ」「イシカワ」とそれぞれの呼び方で声援を送っていた。大会の記憶は「忘れられない1週間。大きな宝物」として石川の胸に刻まれ、「RYO ISHIKAWA」の名も世界に認知された。
15日開幕の日本オープン(埼玉・武蔵CC)で日本ツアーに復帰する。賞金ランク2位の池田らが待ち受ける中“世界のRYO”として乗り込んでくる。
19日スタートのフジテレビ系ドラマ「東京DOGS」(月曜後9・0~)の制作発表が8日、東京・台場のホテルで開かれた。日本列島はこの日、台風が直撃して大荒れとなったが、“月9”初主演となる小栗旬は「台風が来てくれたことで背中を押してくれるきっかけになれば。僕はこの作品に命をかけているつもりです」と意気込みを語った。
小栗の役どころは、ニューヨーク市警のエリート刑事。警視庁特殊捜査課の刑事(水嶋ヒロ)とコンビを組み、難事件を解決していく。
この日は小栗のほか、水嶋と謎の女役の吉高由里子も登場。吉高は2人のイケメンに囲まれ、「キュンキュンしないわけないです~」と名言して会場は爆笑の渦に包まれた。
これを受けて、最近キュンとしたエピソードを問われた小栗は、「ニューヨーク(ロケ)の帰りの飛行機で僕より先に眠りについたヒロ君の横側を見て、『あ、おれ、ヒロならいけるな』って。すごい寝顔がキレイでキュンキュンしちゃいました」。
“ラブコール”を受けた水嶋は、深夜の音楽番組で小栗と共演したエピソードをあげ、「舞台裏で登場を待ちかまえているときに、『旬くん、緊張しなさそうですよね』と聞いたら、『僕、ダメなんだよ』としおらしく言ったのがすごくかわいくて。普段、熱い思いを持って仕事に取り組んでいる姿とあまりにギャップがあって、すごくいとおしく思ってしまいました」と語った。
その答えを聞いた小栗はすかさず、「僕ら終わったら付き合っちゃおうか」。“相棒”との息はすでにぴったりといった様子だった。